東アフリカ共同体税関当局とCIPIC会員との円卓会議を開催しました

 

令和元年5月13日(月)、世界税関機構(WCO)及び国際協力機構(JICA)主催による、東アフリカ共同体(EAC)加盟の税関当局による知的財産侵害物品の水際取締りの強化を目的としたベンチマーキングミッションが我が国を訪問し、CIPIC会員と「税関当局と権利者の連携強化」に関する円卓会議を行いました。

 

円卓会議は、EAC事務局職員2名及び加盟5か国(ブルンジ、ケニア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ)の税関職員11名並びにWCO、JICA、財務省関税局及び日本税関職員、CIPIC事務局及びCIPIC会員4社の代表者合計約30名が参加し開催されました。

 

まず、WCOからの開会挨拶の後、CIPIC事務局の司会のもと、EAC事務局による東アフリカにおける知的財産侵害物品の水際取締りの現状と課題、CIPIC会員による各社の知財保護方針及び具体的な税関摘発事例等の発表が行われました。その後、東アフリカにおける税関当局と権利者との連携を強化するための方策や課題について参加者の間で活発な意見交換が行われました。

 

東アフリカは、アジア及び中東地域から模倣品がアフリカに流入する際の玄関口の一つと推測されているにもかかわらず、これまで東アフリカの税関による水際取締りに関する法令や差止手続き等の詳しい情報はほとんど得られておらず、今回の円卓会議は双方にとって非常に有意義な情報交換の機会となりました。

 

CIPICとしては、引き続き東アフリカにおける知的財産侵害物品の水際取締りの強化に向けて協力を行っていきたいと考えています。